収蔵作品

大嵩禮造 (1934~2003)
南日本美術展で海老原喜之助に見出され、1960年南日本海外派遣美術留学制度の第一回生として渡仏し、師海老原の世話で、藤田嗣治が身元を引き受けました。
南国的風土を表現するには、対極としての冷たさを知ることが必要との視点から、一貫して乾いた世界を追求しています。クールで鋭角的な構成と白の階調の変化が特徴です。
山下三千夫
昭和元禄の繁栄の中にあって、人々が心の片隅に抱いていた「不確実な時代」を20歳代の前半から描き続けています。絵の遍歴は目鼻立ちのない、後ろ向きの人物に始まり、その暗いモノトーンな色彩は両親との別離の早さの故でしょうか。
茫洋として捕らえどころのない、不気味ささえ漂わせる画面は、独立独歩する山下三千夫の体質そのものです。

海老原喜之助 (1904~1970)
1920年代のエコール・ド・パリの熱気を持ち続け、西欧的なエスプリと造形で戦後の日本画壇を牽引した一人です。
18才で渡仏、藤田嗣治の薫陶をうけ、当時のパリで既に鬼才を発揮、アンファンテリブル(恐るべき子供)の異名を取る。若き日の叙情美と、晩年における豪放で詩情豊かな作品群は、いかにも薩摩人らしい清澄な世界を展開して見せました


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